『しあわせ眼鏡』をかけてみたら -1- はじめに

2020年11月9日更新


『しあわせ眼鏡』は

 

みんなの望むしあわせについて

 

河合さんが思索したエッセイ集です。

 

      ・

 

エッセイに入る前に

 

河合さんのことを少し紹介します。

  

      ・

 

著者の河合隼雄さんは心理療法家で

 

職業上、「幸福」に関心があって

 

来談される人たちと

 

話し合っていると

 

みすみす不幸を選んでいく

 

ような生き方をする人

 

「もうちょっと上手に

 

やれませんか」と

 

言いたくなるような人が実に

 

多いと感じていました。

 

 

      ・

 

 

だから

 

深く考えはじめると難しく

 

なるけど、そうではなくて

 

ちょっと眼鏡をかけかえることで

 

しあわせが身近になることが

 

ありそう

 

ということをこの連載で

 

伝えたかったのでしょう。

 

 

      ・

 

 

でも、幸福というのは

 

はじめから狙うと返って的が

 

はずれるようなところがあるみたい。

 

何だかイジの悪い人物のようで

 

こちらから熱心に接近していくと

 

上手に逃げられるようなところが

 

あるみたい。

 

 

      ・

 

 

要は

 

かけがえのない自分の

 

人生をいかに精一杯生きたかが

 

問題で、幸福かどうかは

 

二の次ではないか。

 

あるいは

 

一般に幸福といわれていることは

 

たいしたことではなく

 

自分自身にとって「幸福」と

 

感じれらるかどうかが問題なのだ

 

というのが、河合さんの考えです。

 

 

 

      ・

 

 

 

話は少し変わりますが、

 

10年ほど前

 

ぼくは92歳の祖母の話を聞いて

 

家族向けにちょっとした

 

書き物をつくりました。

 

そのとき、河合さんの本で

 

『老いとはどういうことか』

(講談社文庫)

 

を読みました。その中で

 

「老人のほうに目を移動させ、

 

老人の目で自分の生きている

 

姿を見る。そこに『深さ』の

 

次元が現れる」

 

なんていう言葉を読んでからは

 

おばあさんの目で

 

ぼくの姿をよく見たものです。

 

 

河合さんの本は

 

示唆に富むものが多いのです。

 

 

 

      ・

 

 

それでは、週1編くらいの

 

ペースで書いていきます。

 

みなさんも、気楽に気ままに、

 

『しあわせ眼鏡』を着けて

 

みませんか?